歯槽膿漏はイソジンで良くなる?

口の中にある原因で特に歯茎に炎症を起こすようなもののことをまとめて炎症性の原因と呼んでいまが、この炎症性の原因を引き起こしているのは主に歯垢(プラーク)や細菌、歯石です。
イソジンは殺菌作用のあるうがい薬として普段からよく用いられていますが、このイソジンには歯槽膿漏の原因にも効果があるのでしょうか?
イソジンにはポビドンヨードという殺菌・消毒効果のある成分が含まれています。
ポビドンヨードはヨウ素の酸化作用を利用した抗微生物成分であり、うがい薬や傷口の消毒・殺菌に主に用いられています。
茶色の独特な色をしていますが、この色こそがポビドンヨードの消毒作用の強さを現しています。
このイソジンが歯槽膿漏に効果があるかどうかと言えば、あると言えます。
イソジンに含まれるポビドンヨードは歯槽膿漏の炎症性の原因の一つである細菌に対して殺菌・消毒効果を発揮します。
うがい薬として使うことでその効果は得られます。
まず水60mlに対してイソジン2~3mlを加え、それを口に適量含み歯に行き渡らせるようにブクブクとうがいをします。
3から5回ほどブクブクとしたら水を吐きだします。
風邪予防としてうがいをする場合はガラガラうがいでのどを殺菌しますが、歯槽膿漏の場合はブクブクうがいが効果的です。
歯槽膿漏がひどい場合は、歯茎にイソジンを直接塗布するという方法もあります。
まずめん棒にイソジンを含ませ、そのめん棒で歯槽膿漏がひどくなっている歯茎の部分にイソジンを塗布します。
あくまでも歯茎に塗ることが大切です。
歯に塗っても効果がありませんので注意してください。
ただしイソジンを使うだけで歯槽膿漏を改善することはできません。
なぜならイソジンに歯槽膿漏の原因菌を殺菌・消毒する効果があるといっても、全ての原因菌に効果があるわけではないからです。
歯槽膿漏は歯茎の病気がかなり進んだ状態であり、イソジンを使って多少の改善は見込めても完全に回復することはもはや難しいです。
歯槽膿漏を改善するためには、やはり歯医者さんで歯石を取り除いたり正しいブラッシングで歯垢を取り除くのが一番なのです。
2015年11月13日
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